ピレリは６月18日、同社とポルシェのチームワークにより、ポルシェの象徴的な９１１向けに４つのスポーティなタイヤを開発したと発表した。ポルシェ９１１ ＧＴ３ ＲＳ用のＰ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ ＲＳとＰ Ｚｅｒｏ Ｃｏｒｓａ、そして ９１１ ＧＴ３用のＰ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ ＲとＰ Ｚｅｒｏ Ｃｏｒｓａとなる。
これらの新しいタイヤはすべて、公道でもサーキットでも安全で快適な運転を提供するために特別に設計したものとなる。同社製品レンジの中で最もパフォーマンス重視であるＰ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ ＲＳは、ドイツの雑誌Ａｕｔｏ Ｂｉｌｄ Ｓｐｏｒｔｓｃａｒｓが、９１１ ＧＴ３ ＲＳでいくつかのタイヤを比較した際に、サーキット走行にベストな公道走行可能セミスリックタイヤと評価した。
Ｐ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ ＲＳは、サーキットで高いパフォーマンスを発揮するように設計したセミスリックタイヤであり、Ｐ Ｚｅｒｏ Ｃｏｒｓａはよりロード指向となる。ポルシェ９１１ ＧＴ３ ＲＳ用の Ｐ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ ＲＳは、Ｐ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ Ｒよりも作動範囲がさらに広く、これは主に同社の世界最高レベルのモータースポーツでの経験に由来するものとなる。
この新しいタイヤは、素早いウォームアップ能力によりグリップがすぐに得られるため、ドライバーはサーキットにおいて、最初の数周から、限界近くまでプッシュすることができる。また、摩耗率が低いため、最も過酷なドライビングセッションでも高い耐ストレス性を提供する。これには、大きな空力負荷の下でもサポートを保持する強化した内部構造、仮想シミュレーションによって最適化したトレッドデザイン、そしてターマック用ラリーコンパウンドから派生した専用素材の採用が寄与している。Ｐ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ ＲＳは、ドライ路面での優れたパフォーマンスに加えて、ウェット路面でも安全性の高い運転を可能にする
ポルシェ９１１ ＧＴ３用のＰ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ Ｒにも、モータースポーツの世界で生まれたテクノロジーとプロセスを採用している。このタイヤは継続的に進化しており、ポルシェ専用の最新バージョンでこれまでの開発における最高峰レベルに到達している。このタイヤは、９１１ ＧＴ３ ＲＳ用Ｐ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ ＲＳのベースにもなっている。９１１ ＧＴ３用のＰ Ｚｅｒｏ Ｔｒｏｆｅｏ ＲとＰ Ｚｅｒｏ Ｃｏｒｓａ には、どちらも２５５／35Ｒ20 と３１５／30Ｒ21サイズが用意されている。
