出光興産は6月21日、同社の100%子会社である出光アメリカズホールディングス(IAH)が、生ごみや動植物などに由来する有機廃棄物を10日以内の短期間で堆肥化する技術を有する、カナダのスタートアップ企業Anaconda Systems社への出資契約を締結した。
Anaconda社は、革新的な独自の好気性発酵処理システムで有機廃棄物の処理・堆肥化を行うスタートアップ企業。Anaconda社の技術は有機廃棄物の処理・堆肥化を10日以内という短期間で行うことを可能とするものであり、この強みを生かし、廃棄物の活用による資源循環の推進や、低炭素化に向けた取り組みの一つとして期待されている有機農業の普及に寄与する事業を北米で展開している。
同社およびIAHはこれまで、Anaconda社と資源循環型社会の実現に向けたパートナシップのあり方や、地産地消型の廃棄物処理と堆肥製造の事業化について検討・議論を進めてきた(2023年6月28日有機廃棄物を原料とする堆肥製造事業の検討開始について)。今回の出資はその取り組みの一環であり、同出資を通じ、有機廃棄物の処理を起点とした資源循環に関わるビジネス・技術・マネジメント等の知見やノウハウの獲得を目指す。
また今後は、地域創生、低炭素化社会の実現への貢献に向け、有機廃棄物処理ニーズを持つ企業や、設備運営・保守等を担うパートナー企業、各自治体等の協力を得ながら国内外の事業の可能性を追求していく。
IAHは今後も新規事業の創出に向け、革新的な技術やビジネスモデルを有するスタートアップとの連携によるオープンイノベーションを加速していく。
2024年06月24日