住友理工の放熱性防音材 MIFが愛知発明大賞受賞

2024年06月26日

ゴムタイムス社

 住友理工は6月25日、愛知県発明協会が主催する「令和6年度愛知発明表彰」において、同社の「MIF」が最高賞にあたる「愛知発明大賞」を受賞したと発表した。同社において、同賞の受賞は初めてとなる。
 愛知発明表彰は、愛知県内における発明の奨励・振興を図ることを目的に、県内で優秀な発明をした方々を表彰する事業として、同協会が1980年度(昭和55年度)から実施している。同社は、技術者の開発意欲向上や固有技術のPRを目的に同表彰に応募しており、令和2年度の窓用高透明遮熱・断熱フィルム「リフレシャイン」(発明奨励賞)、令和4年度の薄膜高断熱材「ファインシュライト」(愛知発明賞)、前回の柔軟圧電体動センサー「モニライフ」(発明奨励賞)に続き、今回、愛知発明大賞を受賞した。
 同協会からは「既存技術では対応が難しかった防音性と放熱性の両立を実現させた発明」として高く評価を受けた。
 同製品は、「Magnetic Induction Foaming(磁気誘導発泡成形法)」で開発した放熱性防音材となる。「放熱」と「防音」を両立する素材として、同社が培ってきた配合技術を生かし、発泡体でありながら一般的な防音ウレタンの10~50倍もの放熱性能を実現した。eAxle等の車載電装機器の騒音対策と同時に放熱対策が可能で、バッテリージャンクションボックスや、パワーシートモーターのカバーなどに採用されている。
 同社グループでは、経営ビジョン「2029年住友理工グループ Vision」における2029年のありたい姿として「理工のチカラを起点に、社会課題の解決に向けてソリューションを提供し続ける、リーディングカンパニー」を掲げている。さらなる技術開発を通じて、より良い社会環境の実現に貢献していく。

表彰式で記念撮影に納まる受賞者

表彰式で記念撮影に納まる受賞者

MIFを使用したモーターカバー

MIFを使用したモーターカバー

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