ブリヂストン、共同研究を開始 グアユールの生産性向上へ

2024年06月28日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは6月27日、福岡バイオコミュニティが実施するプロジェクトへ参画し、グアユール由来の天然ゴム生産性向上に寄与する研究を開始したと発表した。
 福岡バイオコミュニティとは、内閣府が推進する「バイオ戦略」に基づき認定を受けた、地域に応じた特色あるバイオ分野の取り組みを展開する地域バイオコミュニティの一つ。久留米リサーチ・パークを事務局として、福岡県と久留米市が連携し、同社創業の地である久留米市を中心にバイオテクノロジーを核とした新産業・バイオベンチャーの創出や、バイオ関連企業・研究機関等が集積するバイオコミュニティの形成を目指している。
 同社は、今後へ向けた新たな種まきである探索事業の一つとして、社外パートナーとの「共創を軸にパラゴムノキから得られる天然ゴムの多様化原料として期待されているグアユールの技術探索を推進している。グアユールは、生育地が熱帯地域に偏在し病気や気候変動の影響を受けやすいパラゴムノキとは異なり、乾燥地帯で栽培できる植物で、この活用により再生可能資源の拡充、天然ゴム供給源の多様化だけでなく、乾燥地帯の緑化にも貢献する。今回、福岡バイオコミュニティが構築した産業化プラットフォームに参画し、九州大学と共同でグアユールから収穫できるゴム量を向上するための方法や品種改良に関する技術開発を行うことで、実用化を目指す。
 同社は、共創をベースにバイオ技術を活用した技術イノベーションを推進し、再生可能資源を拡充することで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Ecology 持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」にコミットしていく。

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