UBEは6月27日、バイオコンポジット及びリサイクル炭素繊維強化ナイロンコンポジットの2つの新規開発品を環境製品ブランド「U-BE-INFINITY」(ユービーインフィニティ)に認定したと発表した。
UBEグループが展開する「環境貢献型製品・技術」のうち、特に優れた環境貢献を示す開発品や製品・技術に対して当ブランドを付与することで、対象となる開発品や製品・技術の付加価値を高める。同社は、「U-BE-INFINITY」の普及を通じて、地球環境問題の解決を目指していく。
バイオコンポジットは、CO2排出量を削減する木質由来バイオマスを高配合した石化由来代替材料で、同社が開発するるバイオコンポジットは、石化由来樹脂とドライブレンドし、成形加工することで成形性・機械物性を損なわず、容易に製品のカーボンフットプリントを削減するマスターバッチである。一般的な木質系材料で課題であった成形時の金型の汚染やリサイクル性を改善できる特徴を有している。バイオコンポジットのカスタマイズ化・多角化を行い、自動車部材・物流資材・建設資材・家具雑貨など幅広い分野での展開を進めている。
リサイクル炭素繊維強化ナイロンコンポジットは、マテリアルリサイクルされた炭素繊維を原料として利用したナイロンコンポジット。炭素繊維を含む廃棄物は年々増加傾向にあると言われており、その活用方法の確立が大きな課題となっている。炭素繊維を含有する部品から高品質な炭素繊維を取り出す株式会社新菱の技術を採用し、UBEはリサイクル炭素繊維を各種ナイロンへ添加すると共に様々な機能改良を施している。炭素繊維の製造時に発生するGHG排出量の削減だけではなく、部品の軽量化や高機能化により人々の生活におけるエネルギー使用の削減に貢献するコンポジットを実現し、自動車、スポーツ関連などの市場へ供給する。
UBEグループでは地球環境問題への取り組みにおいて、GHG排出量の削減に努めるとともに、環境に貢献する製品や技術の開発とその実用化を推進している。環境貢献型製品・技術、ソリューションをより多くの顧客に提供することで、社会全体の課題である地球環境問題の解決に貢献し、UBEグループが2030年に目指す姿である「地球環境と人々の健康、そして豊かな未来社会に貢献するスペシャリティ化学を中核とする企業グループ」を実現していく。
2024年06月28日