住友ゴム、九大と共同研究 機能合成高分子技術で

2024年06月28日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業と九州大学は6月27日、6月1日付けで「高分子バイオマテリアル研究に関する寄附研究部門」を開設したと発表した。これにより再生医療などの医療技術の発展に向けて産学提携でさらに研究開発を加速させていく。
 同社と九州大学は、これまでに機能合成高分子(高分子バイオマテリアル)技術の共同研究を進めてきた。今回の研究部門の設置の主な目的は、特定の細胞の接着性を制御するためのより高性能な特殊高分子の設計・合成に加え細胞・タンパク質・高分子間の相互作用を解明するための最先端のナノバイオ面解析(ナノサイズのセンサーにより細胞が接着した表面の分子相互作用を解析すること)により、医療や生体解析などの分野で用いられる高分子を用いた人工組織や医療材料などの高分子バイオマテリアル学を創成するための研究を進めること。
 この研究により、有機・高分子合成、バイオ界面分析、細胞工学の3つの分野を統合した研究開発が可能となる。再生治療などの医療技術への応用展開に関する研究を推進することで世界的に進行する高齢化社会に向けたさらなる医療技術の発展に貢献していく。

研究部門の概要

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