東レは6月28日、日本政策投資銀行(DBJ)の「DBJ環境格付」で、「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得したと発表した。これまでに取得した 3回の格付と合わせて、4回連続の最高ランク取得となる。
「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定するという世界で初めての融資メニューである。
東レは「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」という企業理念のもと、CSRを経営の最優先課題のひとつとして位置付け、「倫理とコンプライアンス」「安全・防災・環境保全」「人権推進と人材育成」などの取り組みを組織的かつ計画的に進めている。
今回の格付では、以下の取り組みが特に高く評価された。
1つめは、環境を含むサステナビリティ課題に貢献する事業・製品群について、従前のGR事業に医療や公衆衛生等に貢献するLI事業を加えSI事業として再構築し、また係るSI事業を成す製品の認定プロセスに複数部署及び経営層が関与する体制を確立した上で、SI事業を「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」を実現するグループの成長領域と位置付け、全社横断的且つ質を担保しながらの事業推進。
2つめは、設備投資における環境負荷を含めた投資採算性向上に向けてインターナルカーボンプライシング制度を新たに導入するとともに、社内の研修や広報を拡充しながら環境課題への貢献意識の全社的な醸成を図ることで、前述の事業を通じた貢献と生産活動における気候変動対策の両輪をもって、カーボンニュートラルをはじめとする 2050年の4つの世界を目指し数値目標の見直しを行いながらの全社的な取り組みの加速。
3つめは、主要サプライヤーを対象に東レグループCSR調達方針に基づくアンケート調査を実施し、評価を踏まえたフォローアップによる実効性あるマネジメントの継続や人権リスクのエリア・業種別分析に活用するほか、提携する戦略的パートナーとリサイクル原料を用いた製品化を開発段階から協業するなど、持続可能なサプライチェーンの構築や資源の有効活用の最大化への取り組みとなる。
東レグループは、今回の格付を機に、引き続き、革新技術・先端材料の提供を通じて、世界が直面する「発展」と「持続可能性」の両立をめぐる地球規模の課題の解決に対し、本質的なソリューションを提供していく。
2024年07月01日