ＮＯＫ、マネジメント基盤整備　グローバルマトリクス体制へ

　ＮＯＫは７月１日、マネジメント基盤を整備し、６月26日より、グローバルマトリクス体制をスタートしたと発表した。事業軸の「ＢＵＳＩＮＥＳＳ　ＦＵＮＣＴＩＯＮ」と、同社国内外のグループ会社93社を横串で繋ぐ機能軸の「ＬＥＡＤＩＮＧ　ＦＵＮＣＴＩＯＮ」の２つの組織を掛け合わせた体制により、「Ｇｌｏｂａｌ　Ｏｎｅ　ＮＯＫ」としての連携を強化し、グローバルで更なる成長を実現する。
　本体制の下、グループＣｘＯを設置し、昨年導入したＣｘＯ制度を拡充した。また、同社のシール事業に携わる13事業部・本部・室およびグループ会社約30社をまとめる「Ｓｅａｌｉｎｇ　Ｓｏｌｕｔｉｏｎ」をヴァーチャル組織として明確にした。
　グローバルマトリクス体制移行の目的として、「Ｅｓｓｅｎｔｉａｌ　Ｃｏｒｅ　Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ―社会に不可欠な中心領域を担うモノづくり」を掲げる同社は、「変革基盤の構築」を基本方針とする中期経営計画に取り組んでいる。グローバルマトリクス体制への移行は、重点取り組み項目「4つの変革」のうち、「グローバル成長への事業運営体制の整備」の施策の一つとしている。
　６月26日、監督と執行の役割を一層明確化し、取締役会を重要な経営方針・計画の決定および業務執行の監督に専念させることで、ガバナンスの強化を図るとともに、意思決定の更なる迅速化を可能とするため、監査等委員会設置会社へ移行した。
　　事業軸の「ＢＵＳＩＮＥＳＳ　ＦＵＮＣＴＩＯＮ」と機能軸の「ＬＥＡＤＩＮＧ　ＦＵＮＣＴＩＯＮ」とが有機的に連携を取り、イノベーションを進めることで、国内外の外部環境に生じる急激な変化に対応し、持続的な企業価値の向上を目指す。

ＮＯＫグローバルマトリクス体制イメージ