三洋貿易と大日本ダイヤコンサルタントは7月1日、6月27日付で下川運輸が設立した「北の森グリーンエナジー株式会社(以下「北の森グリーンエナジー」)」に出資を完了したと報告した。また、翌6月28日、北の森グリーンエナジーは、3月31日付で操業を休止した北海道バイオマスエネルギー株式会社(以下「HBE」)の事業譲受のため、HBEと事業譲渡契約を締結したと発表した。
HBEはこれまで、国産未利用材を活用した木質ペレット燃料を製造するペレット工場、そして製造した木質ペレット燃料を炭化する際に発生するガスを利用して発電する木質バイオマスガス化発電事業を日本最大級の規模で運営していた。
北の森グリーンエナジーは地域の経済や脱炭素化に貢献してきた本事業を引き継ぎ、下川町で事業展開する下川運輸が現場オペレーションを執行し、ペレット工場や木質バイオマス熱電併給施設のメンテナンスには、その技術に精通している三洋貿易が行い、木質バイオマスによる地方創生を推進している大日本ダイヤコンサルタントが経営管理を行う。
北の森グリーンエナジーは、地域経済発展や脱炭素化への貢献のみならず、下川町や当別町そして周辺市町村での新たな雇用創出や、林業活性化という社会的意義のある事業を続けることで地域をより豊かにしていくことを目指す。