米国・黒鉛加工会社の株式取得 東海カーボン、連結子会社化

2024年07月03日

ゴムタイムス社

 東海カーボンは7月2日、同月1日開催の臨時取締役会において、連結子会社である米国のTokai Carbon U.S.A(TCU)を通じて、当社持分法適用会社であるMWI株式の 59・8%を保有する米国の黒鉛加工会社であるKBRの全株式の取得を行い、KBRとMWIを連結子会社化(孫会社化)することについて決議し、同日付で株式取得の相手方と株式譲渡契約を締結したと発表した。
 同社は、1990年にKBRと合弁で黒鉛加工会社MWIの設立を決定し、当社の完全子会社であるTCUがMWIに40・2%を出資して業務運営を行ってきた。本件は、KBRの創業者一族との間で、MWI株式59・8%を保有するKBRの全株式取得について合意に至り、MWI、KBRの2社を同社の連結子会社とするものとしている。
 MWIとKBRは、高度な黒鉛加工技術により、多様で高品質な炭素製品をパワー半導体、航空宇宙、一般耐熱など幅広い業界の顧客に提供しており、米国に優良な顧客基盤を有している。
 同社は、2024年2月に公表した3ヵ年中期経営計画「T-2026」において、「事業ポートフォリオマネジメントの高度化(選択と集中)」を基本方針に掲げており、本件は、ファインカーボンの一大市場である米国において、同事業のグローバルプレイヤーの一角としての当社の地位確立に貢献するものと考えている。今後、両社を東海カーボングループとして一体運営することにより、米国市場でファインカーボン事業の更なる拡大を目指していく。
 また、本件が2024年12月期連結業績に与える影響は軽微であり、今後、開示すべき事項が発生した場合には、判明次第速やかに知らせるとしている。

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