積水化学工業の100%子会社である積水テクノ成型は7月3日、「セキスイ止水板プラバリア」を7月1日に発売したと発表した。これにより、同社として防災対策事業に進出し、国土強靭化、防災・減災への社会課題解決に貢献していく。
近年、ゲリラ豪雨などによる浸水被害が増加しているが、従来の土嚢を使った方法では設置にあたり体力と時間が必要だった。そのため同社は、培った大型製品の射出成型の生産技術と3D設計技術により、軽くて簡単に設置ができる樹脂製の浸水対策商品「セキスイ止水板プラバリア」を開発するに至った。今後、鉄道・空港をはじめとした公共施設から工場、倉庫、ショッピングセンターなどへの展開を図る。
セキスイ止水板プラバリアの特長は2点。1点目は、設置時間が短縮できるという点。約4kgの本体を連結パーツに差し込み、固定キャップを締めるだけで、従来の土嚢に比べ設置時間を大幅に短縮できる。
2つ目は、コンパクト収納という点。製品を重ねることができ、収納スペースを取らず効率的に保管することが可能となる。
セキスイ止水板プラバリアの材質は、ポリプロピレン樹脂・EPDM(エチレンプロピレンゴム)他、製品重量は、本体4・0(kg) 連結パーツ1・4(kg) エンドパーツ0・9(kg)となる。
止水高さは50cmで、発売開始は2024年7月1日、代理店は、大手通販事業者専門店・各種清掃用品店・建材商社・ECサイト、積水マテリアルソリューションズ、東日本セキスイ商事、西日本セキスイ商事となる。
同社は、防災対策事業を強化し、多様化する浸水対策のニーズに対応した止水板のラインナップ拡充を進めていく。また、国内だけでなくアジアをはじめとした水害リスクが高い地域にも販売を進め、「未来につづく安心」を提供していく。
2024年07月04日