ゴム薬品の売上は9%増 川口化学の12~5月期

2024年07月04日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の24年11月期第2四半期連結業績は、売上高が42億4800万円で前年同期比1・0%増、営業利益は2億200万円で同29・5%増、経常利益は2億1100万円で同35・6%増、四半期純利益は1億9200万円で同59・7%増となった。
 化学工業薬品事業の売上高は42億2900万円で同1・0%増、営業利益は1億8700万円で同32・7%増となった。
 ゴム薬品の売上高は24億3400万円で同9・7%増となった。国内の工業用品向け製品は自動車部品関連向け製品を中心に売上は増加した。タイヤ向け製品は販売を増やした製品もあったが、主力製品の販売が低迷し売上は前年同期を下回った。合成ゴム向けは自動車関連用途向け特殊ゴム需要の回復とスポット販売製品を受注することができたことにより、売上は上回った。
 海外向けは当社が得意とする特殊加硫剤の新たな用途を開拓することができ、大幅に売上を増やした。また、汎用製品及び医療用途向け製品の需要回復により売上は前年同期を上回った。
 樹脂薬品部門合計の売上高は4億2100万円で同7・9%減となった。樹脂薬品の分野は、主要販売先のアクリル酸・アクリル酸エステルの需要が国内、海外ともに低迷し主要製品の売上が減少した。電子材料関連向け製品は、緩やかな需要の回復が見られたが、売上は前年同期を下回った。
 中間体部門合計の売上高は5億2600万円で同15・5%減。中間体部門では、界面活性剤中間体は顧客の需要が堅調に推移し、売上はを上回った。農薬中間体は需要が低迷し、主力製品の売上は下回った。医薬中間体は医療用途脱水縮合剤の需要が低迷し、売上は下回った。染顔料用途製品は緩やかな需要回復が見られたが、売上は下回った。
 その他の部門合計の売上高は8億4600万円で同4・7%減となった。得意とする合成技術を基盤とする特殊添加剤の需要は堅調に推移し、今後も増える見通し。電子材料向け製品の販売は売上を増やした製品もあったが、品質・技術に優位性を持つ電子材料用途脱水縮合剤が需要低迷の影響を受け、売上は前年同期を下回った。
 24年11月期連結通期業績予想は変更はなく、売上高90億円で前期比4・5%増、営業利益3億円で同15・2%減、経常利益3億円で同12・9%減、当期純利益は2億円で同21・7%減を見込んでいる。

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