クラレ、アンケート結果発表 小6「将来就きたい職業」

2024年07月05日

ゴムタイムス社

 クラレは7月4日、今春小学校を卒業した子どもを対象に、「将来就きたい職業」のアンケート調査を実施したと発表した。
 調査対象は2024年3月に小学校を卒業した子どもで、使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもに贈る同社の社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」キャンペーンの協力者にアンケートを実施した。有効回答は、男の子が314名、女の子が343名。
 男女総合で1位は今年も「スポーツ選手」、2位は「医師」、3位は「教員」となった。「スポーツ選手」は、男の子に圧倒的な人気で、競技内訳ではサッカー、バスケットボールの伸びが目立った。「医師」は 2年連続でポイントを伸ばし、過去最高の2位となった。6位「薬剤師」、10位「医療関係」もトップ10入りしており、今年は男女ともに医療職の人気が上昇した。
 男の子の将来就きたい職業は、「スポーツ選手」が2位に10ポイント以上差をつけてトップとなった。内訳を見ると、野球が1位をキープ、サッカーとバスケットボールは人気を伸ばした。特に、バスケは昨年からポイントが約3倍に。世界大会出場を決めた日本代表の活躍や国内リーグの盛り上がりで、バスケ選手に憧れる子どもが増えている。
 「IT 関係」が2年連続でポイントを伸ばして3位となった。内訳を見ると、約8割がプログラマーを志望。小学校におけるプログラミング教育の浸透や、子どもを対象とするプログラミング教室の増加などにより、職業の選択肢としてITがより身近なものになっている。
 そして、「医師」が4位となった。一時大きく順位を落とした年もあったが、コロナ禍でその仕事の大切さや意義が見直され、2022年を境に右肩上がりで上昇している。同じ医療職では、「薬剤師」が大きく順位を上げて11位に。人の命を守ることを通じて誰かの役に立ちたいという、子どもらしい純真な思いがうかがえる。そのほか、命を守るという視点では、昨年20位以下となっていた「消防・レスキュー隊」が13位(1・3%→1・9%)に入った。
 女の子の将来就きたい職業は、3年連続で「漫画家・イラストレーター」が 1位となった。内訳を見ると、イラストレーターが昨年からさらに増加(73・0%→88・9%)。ゲームやアニメなど多彩なコンテンツでイラストレーターの活躍が目立つ中、「将来は自分も」と夢見る子どもが増えている。
 男の子と同様、女の子も医療職が人気だ。2位「医師」、4位「看護師」、7位「医療関係」、10位「薬剤師」がいずれも昨年から順位・ポイントを伸ばし、トップ10のうち医療職が4割を占めた。
 そして、2年連続でポイントを伸ばした「美容師」が 6位に順位を上げた。多様性が尊重される時代になり、さまざまな髪型・髪色で自己表現をする人を目にする中、カットやカラーリングなどを駆使して、一人ひとりにぴったりのヘアスタイルを作り上げる美容師に注目する子どもが増えている。

男女総合「将来就きたい職業」トップ10

男女総合「将来就きたい職業」トップ10

男の子の「将来就きたい職業」トップ10

男の子の「将来就きたい職業」トップ10

男の子「スポーツ選手」競技内訳

男の子「スポーツ選手」競技内訳

女の子の「将来就きたい職業」トップ10

女の子の「将来就きたい職業」トップ10

女の子「漫画家・イラストレーター」内訳

女の子「漫画家・イラストレーター」内訳

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