クラレが人とくるま展に出展 特別展示をボリュームアップ

2024年07月11日

ゴムタイムス社

 クラレは7月10日、7月17日からAichi Sky Expoで開催される「人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYA」およびオンライン展に出展すると発表した。
 「未来は共創できる、クラレとなら。」をコンセプトに、「脱炭素」「先端技術」の2つの切り口と特別展示でクラレグループの高機能素材を紹介する。5月に出展した「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」では、2千人を超えるブース来場(オンライン展含む)があった。本展示会では、特別展示をさらにボリュームアップし、新提案となるPVA繊維の特長を生かしたリチウムイオンバッテリーの性能向上を含む、独自のソリューションを紹介する。
  主な出展製品は以下の通り。
 脱炭素では、反応性希釈剤・アクリル変性剤・UV硬化促進剤IPEMA(UVコーティング用反応性希釈剤、高い希釈性能を生かした溶剤の削減)、熱可塑性エラストマーコンパウンド〈アーネストン〉(自動車の振動対策と軽量化の両立)、面ファスナー〈マジックテープ〉(粘接着剤を使用せず、PP、PET製の固定部材によるモノマテリアル化)、アクリルフィルム〈パラピュア〉(フィルム加飾による塗装工程削減、基材リサイクルの容易化)、メタクリル樹脂成形材料〈パラペット〉(原着樹脂を用いた部品の塗装レス化、美観維持)となる。
 先端技術では、特殊高耐熱アクリル樹脂〈Kuralpha〉(PC樹脂相当の耐熱温度を持つアクリル樹脂。屋外使用でき射出成形も可能。レンズや外装部品用途を想定)、耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉(熱マネジメント部品の軽量化、設計自由度の向上。高い耐熱性と寸法安定性により、高電圧部品を小型・軽量化)、黒色印刷薄膜PVBフィルム〈Cam Viera〉(ADAS(先進運転支援システム)カメラの光学歪みを低減)、液晶ポリマーフィルム〈ベクスター〉(EVモーター用の絶縁材料。絶縁性能に優れるため EVモーターの高出力化や小型化に貢献)となる。
 特別展示/バッテリーソリューションでは、EVバッテリー周辺素材として同社の特長ある素材をまとめ、9つのコンセプトで解決策を提案する。
 人とくるまのテクノロジー展2024 NAGOYAの開催日時は、2024年7月17日(水)~19日(金)10時~17時、会場はAichi Sky Expo(小間番号:116)、入場料は無料(事前登録制)となる。
 オンライン展「人とくるまのテクノロジー展 ONLINE STAGE 2」は、2024年7月10日(水)~31日(水)、入場料は無料(事前登録制)となる。また、特別展示内容は、10月に米国で開催される、「The Battery Show 2024」にも出展予定となる。

クラレのブースイメージ

クラレのブースイメージ

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー