BASFがデザイン賞で表彰 自動車用塗料が評価

2024年07月17日

ゴムタイムス社

 BASFのコーティングス事業本部は7月16日、世界で最も権威のあるデザインコンペティションのひとつである「レッド・ドット・デザイン賞:プロダクトデザイン部門」で、今年唯一の自動車用塗料として表彰された。BASFがデザイン賞で表彰 自動車用塗料が評価コーティングス事業本部がデザインしたゼノメノンは、革新的な技術と特別な魅力のあるデザインで、レッド・ドット賞の審査委員会の「素材と表面」カテゴリーの専門家に感銘を与えた。
 ゼノメノンは、協力パートナーであるカリフォルニアのサイプレスマテリアル社により開発された、特殊ポリマー構造を用いて設計されている。この特殊ポリマー構造は、再生可能材料を高比率で使用しており、従来の顔料とは異なるものである。
 この方法により、この色は自動車用塗料の魅力的なデザインにおいて、より持続可能な選択肢となる。自己組織化された層状構造から、可視スペクトルの光を反射する独特のカラーエフェクトを生み出す。これにより、塗装表面にひときわきらめく、玉虫色の輝きを放つ。このポリマーはLiDARやRADARセンサーシステムにも適しており、将来のモビリティーを見据えている。
 BASFの自動車用コーティングス部門カラーデザインのグローバル責任者であるマーク・グートヤールは、「化学会社として、プロダクトデザイン部門でレッド・ドット賞を受賞したことは、私たちにとって非常に名誉なことです。今回の受賞は、BASFのデザインとテクノロジーに関する専門知識、そして自動車業界のお客様が当社に寄せる革新的なソリューションへの信頼を示すものです」と、述べている。
 レッド・ドット・デザイン賞では、全ての応募作品が、優れたデザインの4つの基本原則(機能性、魅力、使いやすさ、社会的責任)に基づいて評価される。
 レッド・ドット賞の審査委員会は、「ゼノメノンの開発は、非常に未来志向です。特に、デザインの美しさ、サステナビリティ、機能性の相互作用は魅力的です。」と述べている。
 ゼノメノンで塗装された展示品を含む、全ての受賞作品は、ドイツ・エッセンのユネスコ世界遺産ツォルフェラインにあるレッド・ドット・デザイン・ミュージアムで開催される受賞者展の一環として、2025年5月まで、展示される。

ゼノメノン

ゼノメノン

ゼノメノンの独特な色彩効果

ゼノメノンの独特な色彩効果

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