経済産業省は、昨年12月末時点の化学メーカー各社の合成ゴム(ソリッド)の生産能力をとりまとめて発表した。
それによると、ENEOSマテリアルは、SBRが年産22万5000t、BRが同7万2000t、IRが同3万8000tで、SBRは前年末に比べ2万2000t増加、BRは前年と同一、IRは同1000t減少した。
日本ゼオンは、SBRが同11万2000t、BRが同5万5000t、IRが同4万tとなり、SBR、BR、IRともに前年と同じ能力だった。
それ以外のメーカーのについては、旭化成はSBRが同9万5000t、BRが同3万5000t、UBEエラストマーはBRが同12万6000t、日本エラストマーはSBRが同4万4000t、BRが同1万6000t、三菱ケミカルはSBRが同4万2000tとなり、各社とも前年末の生産能力と同じ能力となっている。
この結果、国内の合成ゴムの生産能力は、SBRが同51万8000tで、前年から1万3000t減少、BRは同30万4000tで前年と同じ、IRは同7万8000tで前年に比べ1000tの減少となった。
なお、この調査では生産能力をより的確に把握する観点から、調査時点で休止しており、かつ調査時点以降1年以内に再稼働する予定がない設備は、生産能力から除いて計算している。