住友ゴム工業が10月1日に発売する路面状況に応じて性能がスイッチする新開発のゴム技術「アクティブトレッド」を初搭載した次世代オールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」。
その雪上、氷上性能を2月に旭川にある同社テストコースで確認した。
試乗会では、新製品「シンクロウェザー」とオールシーズンタイヤ「ALLSESONNMAXX AS1」とスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX02」で性能比較を雪上と氷上で行い、「シンクロウェザー」に搭載した最新技術が相反する氷上性能と雪上性能の向上に大きく貢献していることを体感することができた。
性能比較は圧雪路で雪上スラローム走行や発進、制動比較、氷上では旋回、発進・制動比較を行い、グリップ性能や制動距離等を比較した。
まず、「シンクロウェザー」と「ALLSESONNMAXX AS1」を装着した車両を用いて、氷盤路で旋回性能の比較を行った。
氷盤路を旋回した所、「ALLSESONNMAXX AS1」では、時速12キロでリアタイヤが滑り始め、時速14キロではコースアウトしたが、「シンクロウェザー」では、時速14キロでも旋回可能でグリップが効き、舵角も小さく、ハンドル操作性も高かった。
氷上発進・制動比較では、「ALLSESONNMAXX AS1」では発進時にタイヤが空転をしてしまい、時速20キロまでスピードを出すのに時間がかかったが、「シンクロウェザー」ではトラクションが高く、雪をしっかりと噛み、すぐに発進することができた。
氷上での制動距離比較では、時速20キロ前後でブレーキを踏み、どの程度の距離で停止するか比較した。「ALLSESONNMAXX AS1」は15mで停止、「シンクロウェザー」はブレーキ開始後14mで停止、「WINTER MAXX02」はさらに短い距離で停止した。
雪上スラローム比較では、圧雪路面を約40キロの速度でスラローム走行し、発進トラクション、加速感、旋回グリップなどを比較した。
「ALLSESONNMAXX AS1」はスピードが時速35キロを超えると制御が難しくなるのに対し、「シンクロウェザー」は、時速40キロまで旋回加速が可能であり、グリップ力もあり、かつ大きな舵角の効きも良く安心感があった。
氷盤試験路と圧雪試験路での比較走行により、「シンクロウェザー」は、「ALLSESONNMAXX AS1」と比較し、氷上性能、雪上性能共に向上している事が確認することができた。
また、6月にはウエット性能や高速走行時の乗り心地など