レゾナックが石油化学で分割会社 新社名クラサスケミカル設立 

2024年07月24日

ゴムタイムス社

 レゾナック・ホールディングスは7月23日、2024年2月14日に公表した「石油化学事業のパーシャル・スピンオフ検討開始」に関し、同日開催の取締役会において、2024年8月1日に分割準備会社として同社子会社のレゾナック100%出資の子会社(同社孫会社)「クラサスケミカル」を設立することを決議したと発表した。
 2024年2月14日付「石油化学事業のパーシャル・スピンオフ検討開始に関するお知らせ」で公表したとおり、同社における石油化学事業は、同社連結売上高の約20%を占める主要事業の一つであり、「安定収益事業」と位置付けている。同事業は日本の社会インフラとしての役割を果たす公共的な側面があり、将来に亘って同事業の持続的・安定的な運営を行う必要がある。そのため、同スピンオフにより、独立した上場会社として石油化学のグリーン・トランスフォーメーション実現のための取り組みを加速させることで、更なる利益の成長と競争力を強化することが必要となる。
 同目的の実現のため、分割準備会社「クラサスケミカル」を設立し、同社ならびにレゾナックの石油化学事業の承継にむけ、準備を開始する。
 同社及びレゾナックを吸収分割会社とし、「クラサスケミカル」を吸収分割承継会社とする吸収分割方式を予定している。なお同社及びレゾナックにおいて、同吸収分割は、会社法第784条第2項の規定に基づく簡易吸収分割に該当するため、同社及びレゾナックの株主総会の決議による承認を得ずに行う予定となる。
 分割準備会社の設立は、2024年8月1日、同吸収分割に関する取締役会決議は、2024年10月(予定)、吸収分割契約締結は、2024年10月(予定)、同吸収分割の効力発生日は、2025年1月1日(予定)となる。
 同吸収分割により事業を承継する分割準備会社は、同社の完全孫会社であるため、連結業績に与える影響は軽微と考えている。
 設立孫会社のパーシャル・スピンオフについても、2~3年後の実行を念頭に置き、詳細内容の検討を進めている。当該検討の中には、新会社の株式を上場する市場、日本や米国をはじめとする各国における税制適格要件の充足可能性等が含まれ、同スピンオフの実行は、証券取引所その他の関係当局、ステークホルダーの承認や認定、許認可等の取得を前提としている。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー