UBEは7月23日、DX推進施策(Smart Factory)の一つとして、技術者の生産性向上を目的とした技術情報管理システムの構築を推進すると発表した。
現在、技術者が利用する各種の技術文書や社内データは、ファイルサーバ、書庫、個々のPCなど社内の様々な場所に散在している。このため技術者に係わる工数のうち約70%が技術文書データの確認・探索に割かれ、ミスや非効率を生む温床になっている。
UBEでは、ローカルに散在する電子ファイル、紙媒体の設備・エンジニアリングに関する図書を廃し、システム上に管理されているデータを唯一かつ最新版の図書として活用できるEngineering Document & Data Management System(技術情報管理システム)を構築する。これにより、技術文書データ探索に係る工数を削減するとともに、関連する運転トレンドや設備管理データ、運転管理データなども素早く参照可能とすることで、技術者の生産性を向上させる。
これによって新たに創出した工数は、設備の予兆保全やプロセス、装置、設備管理計画の改善といった業務の高度化及び「事業のスペシャリティ化を推進する人財へのリスキル」に充て、エンジニアリング業務におけるビジネス(プロセス/スタイル/モデル&マインド)の変革を実現する。
UBEは、現中期経営計画の「基本方針と重点施策」の一つに、「DXの推進による企業価値の向上と顧客価値の創出」を掲げており、「Business Transformation with Digital」を目標に、10の領域(Smart Factory、Digital Marketing、Velocity R&D、Digital Management、Digital SCM、Digital ESG、Digital Back office、Digital HR、Branding、Data Analytics & AI)でDXを推進している。引き続き、デジタル技術を活用したビジネス変革によって持続的成長を加速させていく。
2024年07月24日