ダイセルがセルロース樹脂提供 万博休憩所の森になる建築に

2024年07月29日

ゴムタイムス社

 ダイセルは7月26日、竹中工務店が大阪・関西万博の会期中に来場者が休憩などに使うことができる仮設建築物として提供する「森になる建築」の建設へ協賛すると発表した。
 同社は長期ビジョンで掲げる循環型社会「バイオマスバリューチェーン」構想の実現に向けた取組みを進めている。「森になる建築」のコンセプトである「使い終わると廃棄物になるのではなく、使い終わったら森になる」という考え方は、同社の取組みと共通することから、同社の天然由来素材で生分解性をもつ酢酸セルロース樹脂「CAFBLO」を建築材料として提供し、同事業の成功に向けて協力していく。
 「森になる建築」は、酢酸セルロース樹脂「CAFBLO」を3Dプリントしたものを構造材とし、外装材は手すきの和紙などと植物によって構成される。生分解性樹脂を3Dプリントして建築する構造物としては、世界でも最大級の大きさの予定となる。

森になる建築の完成イメージ

森になる建築の完成イメージ

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