精密成形品回復見通し 信越ポリマーの4~6月期

2024年07月29日

ゴムタイムス社

 信越ポリマーの25年3月期第1四半期連結決算は、売上高は256億2500万円で前年同期比3・6%減、営業利益は32億1800万円で同5・7%増、経常利益は34億2400万円で同2・3%増、四半期純利益は22億6500万円で同1・5%減となった。
 セグメント別では、電子デバイス事業の売上高は61億4300万円で同7・5%増、営業利益は4億8500万円で同50・0%増となった。自動車産業の需要が堅調に推移したことから、車載向けの入力デバイスや車載シリコーン成形品、視野範囲/光路制御フィルム(VCF)などの出荷が伸び、前年同四半期を上回った。自動車産業以外では、検査用コネクターが電子部品需要の回復により前年同四半期を大幅に上回った。
 精密成形品の売上高は124億7900万円で同0・3%増、営業利益は22億8400万円で同0・7%増となった。半導体関連容器は同期比を下回ったが、市場の在庫調整が進んでいることから回復に転じる見通しが立ってきた。OA機器用部品は市場の在庫調整が進み前年同四半期を上回った。キャリアテープ関連製品は需要の回復により前年同四半期を上回った。
 住環境・生活資材事業の売上高は55億2000万円で同15・9%減、営業利益は3億6700万円で同9・7%増となった。機能性コンパウンドは市場の在庫調整が長引き、塩ビ管等の事業譲渡もあり売上げは前年同四半期を下回ったが、小巻カラーラップが伸びたことにより営業利益は前年同四半期を上回った。
 25年3月期通期連結業績予想は、売上高1060億円で前期比1・6%増、営業利益128億円で同15・8%増、経常利益130億円で同12・7%増、当期純利益88億円で同1・4%増を見込んでいる。

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