㈱アシックス(尾山基社長)は、幼児の基本的な運動能力を測定し、運動適性や今後の運動プログラムについてアドバイスを行う有料サービス「キッズスポーツチャレンジ」を、4月1日から本格展開した。 「キッズスポーツチャレンジ」は、運動を通じて幼児の健全な発育を応援したいとの思いから展開する新しい事業。測定の対象は、主に3歳から6歳までで、 幼稚園や保育園、子どもを対象としたイベント会場などで実施する。3年後の2013年度で1億円の売上高を見込んでいる。 文部科学省による「全国スポーツテスト」が実施されている小学生と異なり、幼児については、全国レベルで比較できる数値がなく、かつ、月齢による差が大 きいため、運動技能の発達レベルを客観的に把握しきれない、といった現状がある。 このため同社では、2007年3月から特定非営利活動法人キッズデザイ ン協議会と連携し、幼稚園や保育園、子どもを対象としたイベントなどで、同サービスに向けての取り組みをテスト的に実施。全国から延べ1万人以上のデータ が集まり、同社スポーツ工学研究所の知見を生かした測定、分析方法が確立したことから、事業として本格的に展開する。 同社の子ども用品事業については、着地時の衝撃が少なく足指が自由に動かせる土の上の「はだし」をテーマに、子ども用シューズ「SUKU2(スクスク)」シリーズを1997年の冬から展開している。 2004年2月からは、小学生の身体や運動の発育発達、足の形状などの研究を通して、この年代の足の特徴に合わせた機能を持つ「WAN×TEN(ワンテン)」を展開している。 また、2007年3月からは、独自のカッティングで動きやすく、肌触りが良く吸汗性のある素材を採用するなど、子どもが素肌感覚で気持ちよく運動し、日常でも着やすい機能性を持たせた子ども服を展開している。
2011年04月15日