三井化学は7月30日、一般社団法人日本物流団体連合会主催の「第25回物流環境大賞」にて、山九、徳山通運と合同で「特別賞」を2件受賞したと発表した。
物流環境において輸送時のCO2排出量削減は大きな課題である。同社では各輸送レーンをデジタル化によって可視化することで、長距離輸送モードをトラックから鉄道輸送、海上輸送へ切り替えること(モーダルシフト)を検討、推進し、トラックドライバー不足解消にも貢献している。
同社と山九の受賞案件は、輸送手段と物流導線の変更によるCO2削減の取組みで、福岡県と埼玉県間の長距離輸送モードをトラックから鉄道輸送へのモーダルシフトを開始した。従来は埼玉地区需要家への配送は小ロットのトラック輸送で福岡県から納入していたが、輸送手段のモーダルシフト(鉄道輸送)及び千葉地区の倉庫を中継地とする物流導線変更により輸送効率化を図り、CO2排出量を従来比84%削減、トラックドライバーの運転時間を従来比90%削減を実現した。
同社と山九、福山通運の受賞案件は、鉄道輸送を活用したCO2削減の取組みで、山口県と大阪府間の長距離輸送モードをトラックから鉄道輸送へのモーダルシフトを開始した。本取り組みによりCO2排出量を従来比90%削減、トラックドライバーの運転時間を従来比90%削減を実現した。
同社はこれからも、デジタルを活用し、物流環境変化に柔軟に対応できる強靭なサプライチェーンを追求していく。
2024年07月31日