住友理工の2025年3月期第1四半期決算は、売上高が1576億1500万円で前年同期比8・2%増、事業利益が84億7600万円で同30・3%増、営業利益が89億9800万円で同36・6%増、四半期利益は59億2400万円で同81・4%増となった。
事業セグメント別に見ると、自動車用品の売上高は1424億4800万円で同8・5%増、事業利益は72億7000万円で同25・8%増なった。主力事業である自動車業界において、主要顧客による減産の影響があったものの、全体の生産台数は一定水準を維持している。
一般産業用品の売上高は151億6700万円で同6・1%増、事業利益は12億600万円で同65・9%増となった。
高圧ホースおよびプリンター向け機能部品の主要顧客による生産台数の増加や円安の進行による為替換算の影響により増益増収となった。
所在地別にみると、日本の売上高は600億円で同7・3%増、事業利益は24億円で同57・6%増、米州は516億円で同20・5%増、事業利益は27億円で同77・4%増、アジアの売上高は463億円で同0・3%増、事業利益は40億円で同3・1%増、欧州その他の売上高は187億円で同9・0%増、事業損失は7億円(前年同期は5億円の損失)となった。
2025年3月期第1四半期業績を踏まえ、2025年3月期第2四半期業績予想と2025年3月期通期業績予想を上方修正した。
2025年3月期第2四半期業績予想は、売上高3090億円(前回予想3030億円、増減率2・0%増)、事業利益140億円(同120億円、同16・7%増)、税引前利益129億円(同106億円、同21・7%増)、四半期利益79億円(同59億円、同33・9%増)を見込んでいる。
主要顧客による減産の影響があるものの、円安の進行により海外子会社の売上高が邦貨換算で増加するため、売上高は前回発表予想を上回る見込み。損益面は、邦貨換算影響、原価低減活動、および経費支出の抑制による収益の上振れなどにより、前回発表予想を上回る見込みとなった。
また、2025年3月期通期業績予想は、売上収益6250億円(同6100億円、同2・5%増)、事業利益330億円(同310億円、同6・5%増)、税引前利益280億円(同260億円、同7・7%増)、当期利益202億円(同185億円、同9・2%増)を見込んでいる。
2024年08月01日