モリビリティ領域の売上は堅調 積水化成品の4~6月期

2024年08月01日

ゴムタイムス社

 積水化成品工業の2025年3月期第1四半期決算は、売上高が337億9200万円で前年同期比9・8%増、営業損失は2億2000万円(前年同期は5億8800万円の損失)、経常利益は5億1700万円(前年同期は8800万円の損失)、四半期純利益は1億2400万円(前年同期は3億7400万円の損失)となった。
 ヒューマンライフ分野の売上高は123億2400万円で同4・3%増、セグメント利益は1億1700万円で同53・4%減。環境貢献製品の販売拡大に努めるものの、水産など主要用途での需要が減少となり、厳しい状況となった。
 食領域のエスレンシートでは、スーパー向け食品容器用途の出荷数量は堅調、株式会社エフピコと共同開発した省資源素材PZシリーズならびに納豆容器用途の出荷数量は好調、即席麺用途は需要減退により出荷数量は低調となった。エスレンビーズでは、農産用途は天候の影響により出荷数量は低調、水産用途は漁獲量減少で出荷数量は低調、ライフグッズ用途はクッション用途の需要減少により出荷数量が減少した。
 住環境・エネルギー領域では、土木関連資材は工事物件の進捗遅れにより売上が低調、雨水貯留対策用資材は、防災、減災での需要取り込みで売上が堅調に推移した。

 インダストリー分野の売上高は214億6700万円で同13・2%増、セグメント利益は6億1800万円(前年同期は1億5500万円の損失)となった。
 モビリティ領域では、自動車部材用途は、能登半島地震の震災影響等で自動車メーカーの減産影響があるも、グローバルの需要回復によりピオセランの売上は堅調に推移した。部品梱包材用途では、南東アジアで前年より回復し、ピオセランなどの売上が堅調。トラック、バス向けのFRP部材ならびに関連資材の売上も好調に推移した。
 エレクトロニクス領域では、液晶パネル搬送資材用途がアジアで伸張し、ピオセランなどの売上が好調、モニター向けの旺盛な需要により、テクポリマーの売上も好調となった。
 医療・健康領域では、プロテクティブスニーカー向け販売などにより、エラスティルの売上は好調に推移した。医療、健康用途で需要回復遅れも、ゲルロールの出荷数量が回復し、テクノゲルの売上も堅調に推移した。
 通期の連結業績予想は、売上高が1320億円で同1・3%増、営業利益が25億円で同98・2%増、経常利益が22億円で同19・5%減、純利益は8億5000万円を見込んでいる。

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