横浜ゴムは7月31日、24年12 月期第2四半期累計(24 年1月~6月)の連結業績予想を上方修正した。それによると、24年12月期第2四半期累計の売上収益は5250億円(前回発表5000億円、増減率5・0%増)、事業利益は545億円(同420億円、増減率29・8%増)、営業利益は560億円(同430億円、増減率30・2%増)、中間利益は465億円(同255億円、同82・4%増)を見込んでいる。
修正理由は、第2四半期(24年4~6月)においてタイヤ事業は、欧州市販用タイヤの販売が大きく伸長したほか、国内市販用タイヤの販売も好調に推移した。また、高付加価値商品の拡販によるMIX改善にも引き続き注力した。一方、物流費は、海上運賃(コンテナ市況)上昇の影響があったが、効率的なサプライチェーンマネジメントを徹底し、当初想定よりも費用を抑えることができた。この結果、タイヤ事業の業績は想定を大きく上回って推移した。
OHT(オフハイウェイタイヤ)は、新車用を中心に厳しい市場環境が続いたが、積極的な販売活動やコスト改善を徹底した。この結果、業績は概ね当初想定通りに推移した。
MB(マルチプル・ビジネス)は、工業資材事業のコンベヤベルトなどが堅調に推移したこともあり、業績は想定を上回って推移した。
なお、同社は24 年7月 22 日に米国のグッドイヤー社の「OTR事業」の買収を発表した。第2四半期において買収に係る取得関連費用として約9億円を販売費及び一般管理費に計上するとしている。
2024年08月01日