ニッタの2025年3月期第1四半期連結決算は、売上高が216億3400万円で前年同期比0・4%減、営業利益は11億6200万円で同9・2%減、経常利益は36億300万円で同18・7%増、四半期純利益は30億1500万円で同20・5%増となった。
セグメント別では、ベルト・ゴム製品の売上高は69億3400万円で同5・1%減、セグメント利益は7億3300万円で同7・7%減となった。国内では、電子部品向けの感温性粘着テープの需要が堅調だったが、物流業界向けのベルト製品が低調に推移した。海外では、アジア地域で電子部品向け等のベルト製品が堅調だったが、欧米、アジア地域で繊維業界向けベルト製品が低調だった。
ホース・チューブ製品事業の売上高は78億4600万円で同0・3%増、セグメント利益は6500万円で同6・5%増。国内では自動車製造ライン向けのメカトロ製品が堅調に推移したほか、半導体製造装置向け製品がやや回復基調となったが、自動車業界向けチューブ製品は回復に足踏みが見られた。海外では、韓国で半導体製造装置向けや自動車業界向け製品が堅調だったが、中国では建設機械向け製品が低調だった。
化工品事業の売上高は29億4300万円で同2・3%増、セグメント利益は1億7800万円で同8・7%増となった。国内では鉄道向けゴム製品が堅調に推移し、海外では、OA機器向けエラストマー製品や鉄道向けゴム製品が堅調に推移した。
その他産業用製品事業の売上高は27億6200万円で同2・8%増、セグメント利益は3100万円で同69・9%減。空調製品は、半導体や電子部品、製薬業界等のクリーンルーム向け空調工事でリピート需要が堅調に推移したが、測定器などの需要は低調だった。
2025年3月期通期業績予想は直近から変更はなく、売上高は900億円で前期比1・6%増、営業利益は48億円で同8・6%増、経常利益は120億円で同0・1%減、当期純利益は100億円で同1・4%増を見込んでいる。