ゴム板・ゴム製品全般で値上げ オーサカゴム、10月1日出荷分から

2024年08月05日

ゴムタイムス社

 オーサカゴムはこのほど、ゴム板およびゴム製品について24年10月1日出荷分より値上げを実施すると発表した。値上げ幅は品種により異なるが、現行価格の10~20%となっている。
 ゴム板をはじめゴム製品については一昨年、円安も含む原油高の影響により、原材料が大幅かつ複数回に値上がりした。さらに、電気、ガス料金も大幅に値上がりするなど、同社も製品価格の改定をせざるを得ず、「お客様には大変な迷惑をお掛けした」(同社)。
 そして昨年は、原料価格は高止まりした状態で推移していたものの、今年初めからさらなる円安や原料メーカーの諸事情等により再び値上がりが続いている。加えて、物流に関する「2024年問題」による物流価格の上昇、さらには物価高への対応等、政府指導にもよるベースアップ等で人件費の増大、そして老朽化した生産設備の保守等で昨今生産コストが大きく上昇している。
 「これらコストの大きな上昇に対しては自社改善努力を引き続き進めていくものの、それだけでは追いつかない状況となっている」とし、「今後の安定した生産、供給体制を整えるためにはやむを得ず、今般再度の製品価格の改定をお願いすることになった」(同社)としている。
 現在国内の景気は必ずしも良好とはいえない状況にあるなか、「誠に心苦しいが、何卒諸般の事情をご賢察の上、ご理解を賜りたい」(同社)としている。

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