住友化学の25年3月期第1四半期連結決算は、売上収益が6121億4400万円で前年同期比8・7%増、コア営業利益は56億7000万円(前年同期535億9800万円の損失)、四半期純利益は243億8300万円(前年同期331億5300万円の損失)となった。
セグメント別では、エッセンシャルケミカルズの売上収益は2019億円で同4・9%増、コア営業損失は207億円(前年同期は210億円)となった。合成樹脂やメタアクリル、各種工業薬品等は原料価格の上昇により、販売価格が上昇した。この結果、売上収益は前年四半期に比べて増加した。コア営業損益は持分法適用会社のラービグリファイニングアンドペトロケミカルカンパニーの業績が悪化した一方で、市況の改善により、前年同四半期並の損失となった。
エネルギー・機能材料の売上収益は680億円で同7・4%減、コア営業利益は37億円で同23・3%増となった。正極材料の原料金属の市況が低水準で推移した。また、アルミニウムの出荷が減少した。一方、前年同四半期低調であった自動車関連用途の出荷は増加した。
25年3月期通期の連結業績予想は変更なく、売上収益は2兆6700億円で前期比9・1%増、コア営業利益は1000億円(前期は1490億円の損失)、当期利益は200億円(前期は3188億円の損失)を見込んでいる。
2024年08月06日