櫻護謨の25年3月第1四半期連結決算は、売上高は16億800万円で前年同期比24・3%減、営業損失は1億5600万円(前年同期は800万円の損失)、経常損失は1億5700万円(同1100万円の損失)、四半期純損失は1億2000万円(同1200万円の損失)となった。
消防・防災事業の売上高は5億3000万円で同47・6%減、セグメント損失は1億5800万円(前年同期は1億円のセグメント損失)となった。概ね前年同期と同水準で推移しており、資機材では、前年同期にあった前期持ち越し案件と安全対策資機材などの大口案件の販売が剥落したことから、大幅な売上高の減少となっている。なお、消防・防災事業では、顧客予算との関係から売上高は下期に集中する傾向にある。 利益面では、売上高が下期に集中する見込みであることから、第1四半期では固定費を吸収できず損失計上となっている。
航空・宇宙、工業用品事業の売上高は9億5300万円で同3・5%減、セグメント利益は7000万円で同48・7%減となった。一定水準の受注残を抱え生産を進めており、第1四半期ではゴムシール材の補用品を中心に販売が増加している。
工業用品部門では、原油貯蔵施設向けタンクシールの交換需要が多いものの、顧客要求納期との関係もあり当第1四半期では販売が減少している。
利益面では、原材料価格高騰の影響を受け原価率が上昇している。とくに航空・宇宙部門では受注から納期まで長期となる案件も多く、受注契約後の原材料価格上昇分の影響を受けている
25年3月期連結業績予想は、売上高が122億円で前期比8・6%減、営業利益は6億5000万円で同42・8%減、経常利益は6億3000万円で同43・0%減、当期純利益は4億円で同45・5%減を見込んでいる。