UBEは8月5日、25年3月期第1四半期決算発表会を開き、石川博隆取締役執行役員CFOが説明した。25年3月期第1四半期売上高は1153億8500万円で前年同期比5・6%増、営業利益は29億1100万円で同11・0%増、経常利益は69億6700万円で同30・8%増、四半期純利益は48億400万円で同31・4%増となった。
セグメント別では、パフォーマンスポリマー&ケミカルズ事業やエラストマー事業が含まれる樹脂・化成品の売上高は709億円で同16・4%増、セグメント利益は1億円(前年同期は15億円の損失)となった。ナイロンポリマー・カプロラクタムの需要が海外を中心に回復したことにより販売数量が増加し、販売価格も増加した。その結果、樹脂・化成品事業は増収増益となった。ナイロンポリマーは、海外で食品包装フィルム用途の需要が回復したことで、販売数量ならびに販売価格も増加した。
同セグメントのうちエラストマー事業(合成ゴム)は増収減益となった。主原料のブタジエン価格の上昇に伴い販売価格も上昇し増収となった。ただ、販売価格については後ずれして価格に転嫁されるため、利ざやは縮小し減益となった。
今期の合成ゴムの需要動向については「4月に公表した見通しから変更はなく、自動車向け
2024年08月05日