フッ素ゴムは減収に ダイキン工業の4~6月期

2024年08月07日

ゴムタイムス社

 ダイキン工業の2025年3月期第1四半期決算は、売上高が1兆2510億2900万円で前年同期比14・3%増、営業利益は1154億1000万円で同2・1%減、経常利益は1051億9300万円で同8・4%減、四半期純利益は630億9900万円で同21・4%減となった。

 化学事業セグメント合計の売上高は622億8100万円で同2・4%増、営業利益は112億100万円で同12・3%減となった。フッ素化学製品全体の販売は半導体・自動車分野を中心に広範囲での堅調な需要に加え、原材料市況高騰を背景とする適正な価格政策を実施した。これにより売上高は前年同期を大きく上回った。

 フッ素化学製品全体の販売は、半導体・自動車分野を中心とした広範囲での需要回復遅れ、それに伴う流通在庫調整の動きなどがあったが、為替のプラス効果により売上高は前年同期並みとなった。フッ素樹脂は、LAN電線分野や半導体装置向け材料分野での市場回復の遅れなどにより販売が落ち込んだものの、為替のプラス効果により売上高は前年同期を上回った。
 一方、フッ素ゴムについては、自動車分野等での流通在庫調整の影響により、売上高は前年同期を下回った。

 化成品は、流通在庫の減少などに伴い表面防汚コーティング剤や撥水撥油剤の需要が回復傾向にあることから、売上高は前年同期並みとなったが、半導体向けエッチング剤については需要の回復が想定よりも遅れているものの、売上高は前年同期を上回った。 
 2025年3月期通期連結業績予想は売上高は4兆5400億円で前期比3・3%増、営業利益は4250億円で同8・4%増、経常利益は3900億円で同10・0%増、当期純利益は2670億円で同2・6%増を見込んでいる。

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