タキロンシーアイの25年3月期第1四半期連結決算は、売上高が348億2800万円で前年同期比1・1%増、営業利益は21億1400万円で同98・3%増、経常利益は21億6400万円で同75・1%増、四半期純利益は13億8400万円で同56・5%増となった。
セグメント別にみると、建築資材・シビル事業セグメントの売上高は164億4700万円で同4・3%増、営業利益は14億円で同97・5%増。住設建材事業は、新設住宅着工戸数の減少に加え、建設資材高騰による設備投資減少の影響を受け、住宅・非住宅物件への販売が低調に推移したが、採光建材において兵庫県で発生した降雹被害復旧対応の需要により、事業全体では増収となった。
床・建装事業は、国内マンション改修物件への床材の販売が引き続き堅調に推移した。また、建装資材においても北米・中国向け販売が回復基調となり、事業全体では増収となった。
シビル事業は、土木シート・シールドは堅調に推移したものの、ハウエル管の納入が一部繰越しになったことや産業資材製品の不調をカバーできず、事業全体では減収となった。
高機能材事業セグメントの売上高は42億3000万円で同8・5%減、営業利益は1億6100万円で同67・5%減。高機能材事業は、眼鏡フレーム用アセテート板の販売は、国内外のブランドメーカーからの引き合いが引き続き旺盛で堅調に推移したが、半導体メーカーの設備投資抑制が継続し、製造装置向け工業用プレート、エンプラ材は低調に推移したため事業全体では減収となった。
フィルム事業セグメントの売上高は131億300万円で同1・2%減、営業利益は4億6100万円(前年同期は1億600万円の営業損失)となった。包材事業は、主力の北米市場での需要が戻りつつあり、シュリンクフィルムは増収となった。また、ジッパーテープも国内向け、欧州・アジアを中心とした海外向け共に堅調に推移し、事業全体では増収となった。
25年3月期の連結業績見通しについては、売上高が1450億円で同5・4%増、営業利益は76億円で同22・0%増、経常利益は76億円で同16・9%増、当期純利益は56億円で同9・7%増を見込んでいる。