ユニチカの25年3月期第1四半期決算は、売上高が306億5800万円で前年同期比9・7%増、営業利益は11億6800万円、経常利益は26億7400万円で同250・5%増となり、四半期純利益は19億7600万円で同731・5%増となった。
高分子事業の売上高は141億2600万円で同11・0%増、営業利益は14億5200万円で同768・4%増となった。フィルム事業では、包装分野において、流通在庫の調整が進んだことで受注が回復し、販売数量が回復した。ハイバリアナイロンフィルム「エンブレムHG」は、生産能力の拡大に取り組んだ結果、販売量が増加した。工業分野においては、半導体関連の市況回復に伴い、販売量が回復した。東南アジア市場においては、価格改定により採算改善が進んだ。この結果、事業全体で増収増益となった。
樹脂事業では、エンジニアリングプラスチックは、中国での需要回復が遅れている影響で販売量が減少したが、価格改定を実施した効果により売上高は横ばいとなった。機能樹脂は、変性ポリオレフィン樹脂エマルジョン「アローベース」の販売が伸長した。また、各製品の価格改定を実施した結果、事業全体で増収増益となった
25年3月期通期の連結業績予想は売上高は1200億円で前期比1・4%増、営業利益が30億円、経常利益が14億円、純利益は4億円を見込んでいる。
2024年08月07日