三洋貿易の24年9月期第3四半期連結決算は、売上高が959億4600万円で前年同期比6・4%増、営業利益は58億7700万円で同13・1%増、経常利益は72億9300万円で同30・2%増、四半期純利益は47億2200万円で同27・5%増となった。
セグメント別では、化成品の売上高が306億4200万円で同4・7%増、セグメント利益は20億4300万円で同22・5%増となった。ゴム関連商品は、自動車の国内生産好調により原材料需要は回復傾向にあるものの、売上は減少した。他方、輸入品の販売価格見直しや高付加価値商材の副資材の販売増加で、利益は堅調に推移した。 化学品関連商品は、主力商材の好調や仕入価格高騰を反映した価格見直しによる利益率の改善などが進み、売上、利益ともに好調に推移した。
機械資材の売上高は378億300万円で同8・7%増、セグメント利益は36億2000万円で同1・4%増となった。産業資材関連商品は、日系自動車メーカーの生産好調により売上は好調に推移したものの、競争環境変化が利益に影響した。 グリーンテクノロジー関連商品(旧、機械・環境関連商品)は、飼料加工機器の本体納入および関連消耗品販売が堅調となり、好転した。木質バイオマス関連事業は、大型案件の受注があったが同体案件の計上はなく、売上、利益ともに減少した。
海外現地法人は、売上高が263億5300万円で同4・1%増、セグメント利益は14億6100万円で同46・8%増となった。
通期予想は、売上高は1260億円で前期比4・5%増、営業利益は68億円で同4・2%増、経常利益は75億円で同5・8%増、当期純利益は49億円で同2・4%増を見込んでいる。