スポーツ・建設資材事業は堅調 クリヤマHDの1~6月期

2024年08月21日

ゴムタイムス社

 クリヤマホールディングスの24年12月期第2四半期決算は、売上高が403億2600万円で同9・9%増、営業利益は27億8000万円同22・9%増、経常利益は31億600万円で同21・5%増、中間純利益は21億900万円で同17・5%増となった。

 アジア事業のうち、産業資材事業の売上高は85億6000万円で同4・0%減、営業利益は11億円で同16・0%減となった。主要顧客である建機・農機をはじめとした産業用機械メーカーの生産台数が減少した影響を受け、尿素SCR用モジュール・タンクや各種樹脂・ゴム製品等の販売が減少した。また、中国においては、景気低迷により、建機の生産台数が軟調に推移したため、同国での関連商材の販売が減少した。
 スポーツ・建設資材事業の売上高は45億3800万円で同5・3%増、営業利益は4億3900万円で同5680・9%増となった。スポーツ資材については、公共の体育館をはじめとする文教施設における改修物件の需要を着実に取り込んだことから、体育館用床材「タラフレックス」(弾性スポーツシート)の販売が増加した。建設資材については、鉄道施設の安全対策強化に伴う改良・改修工事の増加を背景に、「TALE-TILE」(ホーム先端タイル)や「エーストン」(ノンスリップタイル・点字タイル)に加え、「スーパー・マテリアルズ」(大判セラミックタイル)等、同社オリジナル製品の販売が増加した。その結果、アジア事業全体は134億円8300万円で同0・6%減、営業利益は13億7300万円で同17・2%増となった。

 北米事業の売上高は237億6300万円で同18・5%増、営業利益は17億2500万円で同41・4%増となった。堅調な米国経済を背景に、幅広い分野で各種ホース・継手の需要が増加した。また、米国本社・物流倉庫の移転・拡張をはじめとした物流機能の最適化を推進したことが、販売機会を拡大する契機となった。

 欧州・南米・オセアニア事業の売上高は30億7800万円で同0・2%増、営業利益は3億2000万円で同8・8%減となった。
 24年12月期連結業績予想は前回発表(2月14日)から変更はなく、売上高が730億円で同1・9%増、営業利益は44億円で同10・8%増、経常利益は49億円で同8・4%増、当期純利益は33億円で同13・0%減を見込んでいる。

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