プラスチック事業は増収減益 アキレスの4~6月期

2024年08月20日

ゴムタイムス社

 アキレスの25年3月期第1四半期決算は、売上高が187億7600万円で前年同期比1・0%増、営業損失が3億1400万円(前年同期は4億3500万円の営業損失)、経常利益が4500万円(前年同期は1億7800万円の経常損失)、四半期純損失が3900万円(前年同期は1億8200万円の損失)となった。
 セグメント別では、プラスチック事業の売上高は95億7600万円で同0・7%増、セグメント利益は9500万円で同31・7%減となった。車輌内装用資材は、国内市場での自動車メーカーの生産回復や為替換算の影響により前年売上を上回った。 フイルムは医療・医薬分野が流通在庫調整の長期化により苦戦したが、エレクトロニクス分野並びに欧州を中心としたエクステリア分野の受注回復や為替換算の影響により、前年売上を上回った。建装資材は、床材は医療施設用が大きく伸長し好調に推移したが、壁材は市況低迷の影響により苦戦し、全体では前年売上を下回った。
 産業資材事業の売上高は68億7400万円で同3・8%増、セグメント利益は4億7500万円で同86・9%増となった。ウレタンは、寝具向けが復調し、前年売上を上回った。 断熱資材は、ボード製品が非住宅建築向けで好調に推移したこと等により、前年売上を上回った。 工業資材は、半導体ウエハー搬送用部材が国内、海外で回復基調で推移したことや、医療機器向け大型成型品の伸長および為替換算の影響により、前年売上を上回った。
 25年3月期通期の連結業績予想は前回発表から純利益を上方修正した。売上高は840億円(前回予想と同一)で同6・9%増、営業利益は2億円(前回予想と同一)、経常利益は5億円(前回予想と同一)、純利益は18億5000万円(前回予想3億円、増減率516・7%増)を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー