国内ベルトは微増収増益 三ツ星ベルトの4~6月期

2024年08月20日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトの25年3月期第1四半期決算は、売上高が224億4300万円で前年同期比9・2%増、営業利益は15億9100万円で同21・5%減、経常利益は23億2000万円で同28・5%減、四半期純利益は44億3800万円で同102・5%増となった。
 国内ベルトの売上高は69億3300万円で同0・6%増、セグメント利益は22億2600万円で同6・1%増となった。自動車部品分野では、新車向けで一部カーメーカーの認証不正問題に伴う生産停止の影響により販売が低調だったが、トラックなどの補修市場向けにおいて販売が好調であったため、売上高が増加した。産業機械分野では、他社からの切替えによって搬送ベルトの販売が好調だったが、射出成型機用や半導体・液晶製造装置用の伝動ベルトと合成樹脂素材の販売が低調で、売上高が減少した。 
 海外ベルトの売上高は121億7500万円で同10・2%増、セグメント利益は4億5700万円で同29・4%減となった。自動車部品分野では、補修市場向けにおいてアジアの市中在庫の調整と景気低迷の継続の影響を受け販売が低調だったが、新車向けにおいて中国・米国の四輪車電動ユニット用やインドの二輪車後輪駆動用の販売が好調であったため、売上高が増加した。産業機械分野では、OA機器向けにおいて東南アジアの販売が好調だったが、補修市場向けで市中在庫の調整と景気低迷の継続の影響を受け販売が低調であったため、売上高が減少した。
 建設資材の売上高は19億1700万円で同42・7%増、セグメント利益は8800万円で同120・0%増となった。建築防水向けでは大規模工場の屋根防水改修工事によって、売上高が増加した。土木遮水向けでは廃棄物処分場などの超大型の工事物件が寄与し、売上高が増加した。
 エンジニアリングストラクチュラルフォーム、電子材料、仕入商品などが含まれるその他の売上高は14億1600万円で同11・9%増、セグメント利益は5000万円で同48・7%減。電子材料分野では、データセンタ用のメタライズ加工基板の大口受注や、導電性ペースト材の国内外での新規顧客開拓により、売上高が増加した。
 25年3月期通期の業績見通しは変更なく、売上高は885億円で前期比5・3%増、営業利益は90億5000万円で同16・6%増、経常利益は86億円で同10・5%減、当期純利益は93億円で同30・9%増を見込んでいる。

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