出光興産、社内にCVC組織開設 スイス企業とパートナーシップ締結

2024年08月19日

ゴムタイムス社

 出光興産は8月9日、次世代事業の創出と既存事業の強化を目的として、スイスのマテリアル・クリーンテック系ベンチャーキャピタル Emerald Technology Ventures(Emerald社)と、コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)推進のためのパートナーシップを締結したと発表した。また、同社内にCVC専門組織を立ち上げるとともに、CVC投資予算枠として3年間で最大100億円を設定した。
 同社は、2020年にEmerald社が運営するファンドに出資し、Emerald社のネットワークを活用して欧米スタートアップとの連携に向けた検討を進めてきた。
 このたび同社は、次世代事業創出・既存事業強化のため、2024~2026年度の3年間で最大100億円の投資予算枠を設定した。また、スタートアップとの戦略シナジーを最大限に生み出しつつ、同社の事業ポートフォリオ転換を加速することを目的に、Emerald社とCVC推進のためのパートナーシップを締結した。Emerald社の支援を得ながら、ソーシング・投資検討・投資先フォローアップまでの一貫したプロセスを構築する。
 投資領域は、既存事業領域に加えて、同社が目指す3つの事業領域のうちの「一歩先のエネルギー」「多様な省資源・資源循環ソリューション」となる。これらの領域に投資することにより、循環型社会およびカーボンニュートラルの実現を目指す。
 これに併せて、社内にCVC専門組織を立ち上げた。Emerald社と緊密に連携するなどして、欧州・北米・アジアでのスタートアップへの投資、共同事業開発等を加速する。
 同社は、同取り組みを通じて、既存事業の更なる収益力向上・次世代事業の創出による事業ポートフォリオ転換・事業構造改革の推進をさらに加速していく。

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