ゴム事業利益は90%減少に 昭和HDの4~6月期

2024年08月20日

ゴムタイムス社

 昭和ホールディングスの25年3月期第1四半期決算は、売上高は22億7900万円で前年同期比3・4%減、営業利益は5300万円で同24・9%減、経常利益は1億500万円で同52・1%増、四半期純利益は3900万円(前年同期は2000万円の損失)となった。

 セグメントのうち、ゴム事業の売上高は5億3404万7000円で同16・4%減、セグメント利益は378万8000円で同90・7%減となった。
 ゴム事業においては、昨年終わりから本年始めの低調な企業設備投資の影響を受け、当第1四半期における納品が減少し、売上高は低調に推移した。ゴムライニング防食施工において、東日本における大手施工会社としてオンリーワン企業としての地位が確立され、積極的に営業拡大を進めており、順調に進捗している。
 しかし当連結会計年度において後半に納品が集中している状況であること、現在の見積もり等が増加していることから、当期並びに中期に安定的に成長を目指すことが可能であると考えている。
 また、プレス関連商品についても、前年から値上げを行い、これにより利益率が改善しており、今後さらに改善すると考えている。 ゴムライニング防食施工はゴム事業の中で収益性と競争力が高い事業となる。今後は更に残存者利益を享受できる地位を確立しているので、ゴム事業内におけるゴムライニング防食施工への選択と集中を進めることで売上高と利益を増加させられると考えている。

 25年3月期の連結業績予想については、同社グループを取り巻く事業環境が目まぐるしく変化しており、同社の連子会社などが進出している各国の状況を詳細に精査・検討を行う必要があり、現時点では適切な予想をすることが困難なことから、業績予想の公表を差し控えている。

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