バンドー化学の25年3月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が293億4400万円で前年同期比10・5%増、コア営業利益は19億6000万円で同11・8%増、営業利益は22億9200万円で同13・8%増、四半期利益は19億3200万円で同2・6%増となった。
セグメント別では、自動車部品事業の売上収益は149億4600万円で同16・3%増、セグメント利益は11億3000万円で同39・3%増となった。国内においては、自動車生産台数が減少し、補機駆動用伝動ベルト(リブエースなど)の販売が減少したが、輸出向け製品の販売が増加した。海外においては、欧米において補修市場向け製品の販売が増加した。中国・アジアにおいても四輪・二 輪車メーカーの生産が回復し、補機駆動用伝動ベルトおよびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。
産業資材事業の売上収益は96億6100万円で同5・7%増、セグメント利益は6億7100万円で同30・7%減となった。一般産業用伝動ベルトについては、国内においては、産業機械用伝動ベルトの販売が前年並みに推移した。海外においては、欧米において産業機械用伝動ベルトの販売が増加し、中国・アジアにおいても農業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトについては、国内において樹脂コンベヤベルト(サンラインベルト)の販売が増加したが、コンベヤベルトの販売が減少した。
高機能エラストマー製品事業の売上収益は35億6400万円で同1・1%増、セグメント利益は4200万円(前年同期は4600万円の損失)となった。
ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業などを行うその他の事業の売上収益は13億1400万円で同0・3%減、セグメント利益は8200万円(前年同期は5000万円の損失)となった。
25年3月期通期業績の見通しは前回予想から変更はなく、売上収益は1100億円で前期比1・6%増、コア営業利益は82億円で同8・1%増、営業利益は96億円で同23・5%増、当期利益は65億円で同5・2%増を見込んでいる。