産業用資材は増収減益に 藤倉コンポジット4~6月期

2024年08月20日

ゴムタイムス社

 藤倉コンポジットの25年3月期第1四半期決算は、売上高が94億3500万円で前年同期比1・4%増、営業利益は9億5000万円で11・9%減、経常利益は12億1700万円で同0・6%減、四半期純利益は10億8200万円で同22・9%増となった。

 産業用資材の売上高は54億8500万円で同6・9%増、営業損失は4100万円(前年同期は6300万円の利益)となった。工業用品部門は、国内・海外共に自動車関連部品の受注回復が進んでおり、増収となったが、住宅設備関連は流通在庫過多が解消されず営業損失となった。制御機器部門は、海外向け半導体市場は堅調に推移した。一方国内向け半導体市場の減産は底を打ったが、流通在庫過多解消に時間を要す見込み。また医療市場はコロナ禍で増産した医療機器の流通在庫調整が続いており、増収減益となった。

 引布加工品の売上高は7億8700万円で同36・1%減、営業損失は2900万円(前年同期は3900万円の利益)となった。引布部門は、自動車関連部品は堅調に推移し、また電気・電子分野向けの部材や一般ゴム引布の受注も好調に推移したが、製造費用等の増加により増収減益となった。加工品部門は、国内向け舶用品が引き続き低調に推移し、また防衛関連製品も大きく減少したことにより、減収減益となった。印刷材料部門は、2024年3月期をもって事業撤退した。

 スポーツ用品の売上高は30億7700万円で同期比7・7%増、営業利益は11億7600万円で同4・7%増となった。

 25年3月期通期業績予想は売上高は392億円で前期比3・7%増、営業利益は39億円で同7・6%増、経常利益は43億円で同10・3%増、当期純利益は32億円で同1・6%減を見込んでいる。

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