ニチリンの24年12月期第2四半期決算は、売上高は362億8300万円で前年同期比7・2%増、営業利益は48億8200万円で同11・1%増、経常利益は61億2200万円で同14・1%増、四半期純利益は38億2700万円で同27・4%増となった。
地域別では、日本の売上高が171億6800万円で同2・3%増、営業利益は18億9500万円で同23・4%増となった。能登半島地震や一部メーカーの出荷停止の影響を受けた一方、日本への生産移管を含めた北米向け輸出の増加や円安による増加があった。
北米の売上高が77億9800万円で同22・3%増、営業利益は7億2900万円で同26・1%増となった。北米市場は日系メーカーが得意とするHVの需要が好調に推移しており、また昨年7月からハーレーダビッドソン用部品の納入開始もあり増加となった。
中国の売上高は56億8200万円で同3・4%減、営業利益は6億6000万円で同3・6%減となった。EV化が着実に進む中、現地メーカーへの販売が増加した一方、日系メーカーの販売低迷により、売上高は減少した。
アジアの売上高は123億8200万円で同16・9%増で、営業利益は19億5700万円で同27・2%増となった。半導体等部品の供給不足の緩和に加え、グループ内最適生産による北米への販売増加により増加した。
欧州の売上高は36億1000万円で同12・8%増、営業利益は2300万円で同39・5%減となった。ウクライナ・中東情勢には懸念があるものの増収となった。
24年12月期通期業績予想は当初予想から変更はなく、売上高は720億円で前期比1・9%増、営業利益は90億円で同6・4%減、経常利益は95億円で同9・9%減、当期純利益は53億円で同10・4%減を見込んでいる。
2024年08月20日