日本は単価上昇で増収も減益に 日精樹脂工業の4~6月期

2024年08月20日

ゴムタイムス社

 日精樹脂工業の25年3月期第1四半期連結決算は、売上高が97億4800万円で前年同期比7・2%減、営業利益は3億1600万円で同34・6%減、経常利益は4億9200万円で同17・2%減、四半期純利益は3億8000万円で同23・3%減となった。製品別の売上高は、射出成形機売上高が68億7700万円で同7・1%減、周辺機器売上高が4億1100万円で同34・8%減、営業部品の売上高が21億8600万円で同12・7%増、金型等の売上高が2億7300万円で同48・3%減となった。
 セグメント別では、日本の売上高(外部売上高)は35億9100万円で同11・5%増、セグメント利益は3億6900万円で同8・0%減となった。射出成形機の需要は横ばいで推移したが、販売単価の上昇等から売上高が増加した。
 欧米地域の売上高(同)は36億2000万円で同34・1%減、セグメント損失は1億8700万円(前年同期は1億400万円のセグメント利益)。射出成形機需要は増加に転じているものの、米国大統領選挙や経済政策を見極める姿勢が強く、引合から受注に至る期間が長期化していること等から減収減益となった。
 アジア地域の売上高(同)は25億3600万円で同42・4%増、セグメント利益は1億4500万円で同179・5%増となった。中国市場において自動車関連およびIT関連を中心に需要が回復傾向にあったこと等から増収増益となった。
 25年3月期の通期予想は当初予想から変更はなく、売上高は455億円で前期比3・3%減、営業利益は10億5000万円で同39・1%減、経常利益は11億5000万円で同14・2%減、当期純利益が6億円で同59・5%増を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー