ミドリ安全は8月22日、チェーンソー用防護手袋「エムティー・シー」を2024年8月6日より新発売したと発表した。
同製品は、主に伐木作業時などのチェーンソー由来の事故に対応する防護手袋で、万が一の事故の際に、手の甲に施した繊維の束がチェーンソーに絡みつき、回転を止めることで災害を防ぐもの。同社の手袋製造技術を応用したもので、チェーンソー専用の防護手袋は同社製品では初となる。
林業における労働災害の中で、チェーンソーに起因する事故は依然として大きな課題となっている。厚生労働省の統計によると、平成28年から令和2年までの5年間で発生した181件の死亡事故のうち、実に115件(63・6%)がチェーンソー関連の事故だった。
チェーンソーによる切創事故は下肢だけでなく、手や腕、顔といった身体の広範囲に及ぶ可能性がある。こうした問題に対応するため、同社が長年培ってきた作業用手袋開発のノウハウを結集し、高機能な防護手袋「エムティー・シー」を新たに開発した。
左手手袋の甲部内部に幾層にも折って重ねられた生地を防護材として入れることで、チェーンソーがこの防護範囲に当たると生地が破れ、繊維の束が引き出され、チェーンソー内部に絡みつくことで回転を止め、事故を防ぐことができる。この防護機能を搭載した左手は、国際規格EN ISO 11393ー4 2019に適合している。
同社では今後、チェーンソー専用の安全靴も発売する予定。これらチェーンソー用防護用具の販売を通じて、林業や送電線のメンテナンス等チェーンソーを利用するシーンでの安全性向上に寄与するとともに、リスク軽減と作業効率の改善を支援していく。
製品の特長は3点。1点目は、高度な防護機能であるという点。適合規格EN ISO 11393ー4 2019クラス1(左手)とEN 388 2016(両手)となり、革新的な安全設計で内部の多層構造がチェーンソーの回転を止め、災害を防止する。
2点目は、快適な着用感であるという点。手のひらに丈夫で手になじみやすいやぎ革を使用している。
3点目は、安定した装着であるという点。手首部分は面ファスナーでしっかりと固定可能となっている。
製品名は、チェーンソー用防護手袋「エムティー・シー」、発売日は2024年8月6日、標準価格は、1双当たり7170円(税別)、サイズ は、 S、M、L、LL(4サイズ展開)となる。
2024年08月23日