横浜ゴム、COPEN向けに設計 ADVAN A50を新発売

2024年08月29日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは8月28日、ダイハツ工業の軽オープンスポーツカー「COPEN(コペン)」向けに設計したエアロダイナミクスフィンタイヤ「ADVAN A50」を、ダイハツ工業専売の一般市販用商品として全国のダイハツディーラーで2024年9月から発売すると発表した。発売サイズは165/50R16 75Vの1サイズで、価格はオープンプライス。同社がフィンタイヤを発売するのは「ADVAN A50」が初となる。
 「ADVAN A50」は、本格的オープンスポーツカーである「COPEN」の“感動の走行性能”に相応しい操縦安定性を実現するため、タイヤのアウトサイドに12枚のフィンをVの字に配置した。フィンがタイヤ付近の気流をコントロールしてスムーズな流れを生み出し、操縦安定性の向上に寄与する。さらにフィンを施した唯一無二の特徴的なサイドデザインが「COPEN」のユニークな外観をより引き立てる。トレッドパターンは高い操縦安定性と快適性を両立する左右非対称パターンを採用している。国内タイヤラベリング制度では転がり抵抗性能「A」、ウェットグリップ性能「b」を獲得、さらに低車外音タイヤの基準を満たしている。
 同社は10年以上にわたり、走行中のタイヤ周辺の空気の流れをコントロールし、操縦安定性や燃費、静粛性など車の様々な性能向上に貢献するエアロダイナミクステクノロジーを研究している。2011年にはタイヤサイドに小さな凹みを施した「ディンプルデザイン」を採用した「BluEarth-1 AAA spec」を発売。さらに2012年にはタイヤサイドにフィン状突起を配置した「フィンタイヤ」を発表した。以来、空力効率を高めるタイヤの新たなデザインパーツとして、ディンプルやフィンの最適な形状や配置を研究し続け、このたび同社初となるエアロダイナミクスフィンタイヤの発売に至った。
 同社は2024年度から2026年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」のタイヤ消費財戦略において高付加価値品比率の最大化を掲げ、グローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」、「ウィンタータイヤ」、そして18インチ以上のタイヤの拡販に取り組んでいる。また、各地域の市場動向に沿った開発・供給・販売体制などを強化する「商品・地域事業戦略」を推進している。

タイヤサイドにVの字に12本配置したフィン

タイヤサイドにVの字に12本配置したフィン

ADVAN A50

ADVAN A50

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