三井化学、江ノ島電鉄、丹青社の3社は8月29日、日差しの眩しさを抑えながら、景色をより色鮮やかに見せる「ポジカくっきりフィルム」を一部車両の窓に導入し、ユーザーの車内での体験価値の向上につなげる試験運行を2024年8月31日より開始すると発表した。
三井化学と丹青社の協業により開発したポジカくっきりフィルムは、「世界をポジティブに美しく変える」をコンセプトとするウインドウフィルムで、日差しの眩しさを抑えながら海や青空などの景色がより色鮮やかに感じられる効果がある。
これまでさまざまな空間で採用される中、特に景観の良いホテルや飲食店の窓で好評だったことから、今回初めて車両での試験を実施することとなった。
江ノ電での試験においては、車窓から見る景色の鮮やかさや眩しさが、通常の窓と比べてどう変わるかを体験いただける。日常の風景をより鮮やかに、快適な車内空間の提供に向け、試験運行に取り組んでいく。
同試験運行では、試験車両として500形の一部の窓にポジカくっきりフィルムを施工する。試験車両に乗車したユーザーには、ポジカくっきりフィルムを貼った車窓と貼っていない車窓を見比べていただくことができる。また、窓越しに見える景色の見え方や感じ方の違いに関するアンケート調査を期間限定で実施する。
試験運行期間は、2024年8月31日から約1年間、試験車両は500形2編成、内容はポジカくっきりフィルム施工窓と未施工窓が左右に並ぶよう1両につき1窓を試験的に施工する。
各社の役割は、江ノ島電鉄が試験運行を行う車両の提供、試験運行のPR、アンケート調査への協力となる。丹青社は試験運行の全体企画・運営、アンケート調査の企画・運営となる。三井化学はポジカくっきりフィルムの提供、試験運行の全体企画、アンケート調査の企画となる。
ポジカくっきりフィルムとは、三井化学が開発した「くっきり色素」技術を用いることで、イエローライトを選択的にカットし、フィルム越しに見える景色を自然な見え方ながら色鮮やかに見せるウインドウフィルム。ポジカくっきりフィルムを通して世界を眺めることで、人々がより明るくポジティブになってほしいとの思いをブランド名に込めている。
2024年08月30日