旭化成エンジがCAEプラットフォーム ビジネスフローの大幅簡略化へ

2024年09月05日

ゴムタイムス社

 旭化成エンジニアリングは9月4日、クラウドを通じたアプリケーション提供プラットフォーム「CAEソリューションプラットフォーム」のサービスを開始したと発表した。
 CAEとは、構造物の変形や流体の流れなどの物理現象について、コンピュータ上で技術計算やシミュレーション、解析を行うことを指し、同社では製品設計や各種トラブル原因究明などの場面で活用している。
 同サービスについて、独自開発のアプリケーション群をクラウドHPC(High Performance Computing)上で販売することで、全世界の顧客に対し手軽に高価値なソリューションを提供し、通常煩雑な契約手続き等を要したビジネスフローが大幅に簡略化され、画面上に表示された利用規約への同意クリックのみで利用開始できる。
 近年、高速インターネット網の普及に伴い、コンピュータネットワークを経由してコンピュータ資源をサービスの形で提供する利用形態であるクラウドHPCが年々広がりを見せている。それに伴い、クラウドHPCに搭載されたCAEソフトウェアをSaaS(Software as a service)の形でオンデマンドに利用する形態も普及してきている。
 パブリッククラウド環境に構築された仮想サーバ上に、同社開発の各種アプリを搭載する。全世界の顧客から同サービスにログインすることで、各種アプリをダウンロードまたはサーバ上で利用することが可能となった。これにより、通常煩雑な契約手続き等を要したビジネスフローが大幅に簡略化され、顧客は問合せ開始から支払いまでの工数を大幅に削減でき、手軽にCAEソリューションを数日単位から試すことができる。
 同社のEICソリューション事業部CAE応用技術部では、独自のCAE(Computer Aided Engineering)技術による高分子材料の破断予測モデル「i-LUPE」を開発し、2014年より上市・販売している。今回、新たに開始する同サービスにも「i-LUPE」を搭載し、販売開始する。

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