クラレは9月6日、西条事業所およびくらしき研究センターで、小学生を対象にした地域社会貢献活動「少年少女化学教室」を開催したと発表した。
西条事業所は西条市との共催で、「わくわく化学教室」と題し、「PVA~水に溶ける 光をあやつる不思議なプラスチック~」をテーマに、ポリビニルアルコール樹脂〈クラレポバール〉を使ったスライム作りなどを行った。西条市内の小学5・6年生30名が参加し、子どもたちからは、「スライムを作るのが楽しかったし、どのような原理か知ることができてうれしかった」、「家の人にいろいろな仕組みを教えてあげたい」などの感想が上がっていた。
くらしき研究センターは、「ファミリーラボ体験×夏祭り」として実施し、「身近なモノで化学のふしぎを体験しよう!」をテーマに、割れないシャボン玉作りや描いた絵を水に浮かべる実験などを行った。子どもたちは見たり触ったりする実験に興味津々の様子で、実験に慣れてくると、近くで見守る親御さんに自分が作ったスライムを見せたり、もっと鮮やかな色にしようと工夫するなど、夢中で実験に取り組んでいた。
「少年少女化学教室」は、次世代を担う子どもたちに化学実験を通して化学の楽しさを体感してもらう事を目的とし、1992年から国内の小学生を対象に開催している。これまでに同社グループの国内6事業所で累計300回以上を開催し、参加した小学生は9000名を超える。新型コロナウイルスの感染拡大時期においては、実施の見合わせや限定開催を余儀なくされたが、今年度は新潟事業所、鹿島事業所、倉敷事業所、つくば研究センターなどでも実施を計画している。
類似の活動は、米国のKuraray Americaや欧州のKuraray Europeにも拡大している。
同社グループは、事業活動(製品やサービス)を通じて「世のため人のため」に尽くすことこそ自分たちの本質と考えているが、同時に、社会と地球の一員である企業市民として責任を果たすための社会貢献活動も重視している。中期経営計画「PASSION 2026」期間中も、世界中で社会に貢献するという理念を持ち、持続的な活動を続けていく。
2024年09月09日