ブリヂストンが25年上期に閉鎖 ベルギーのバンダク工場

2024年09月17日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンのグループ会社であるバンダグヨーロッパ(バンダグ)は9月12日、同日に開かれた臨時従業員会議において、ベルギーのランクラーにあるリトレッド用部材の生産工場を2025年上期目途に閉鎖する意向を発表した。
 同社は、中期事業計画(2024ー2026)に基づき、欧州事業の再編・再構築を進めている。これまで「過去の課題に正面から向き合い、先送りしない」を軸として、中期事業計画(2021ー2023)にて第1ステージを実行し、2024年~2025年にかけては「事業再編・再構築第2ステージ」として、統合およびシンプル化を通じて、「更に欧州事業の形を変える」取り組みを推進している。今回のランクラー工場閉鎖の検討は、その一環となる。
 欧州のリトレッドタイヤを含むトラック・バス事業は収益性に課題が多く、これまでも不採算ビジネスからの撤退や、ビジネスを価値を認められているユーザーや地域に限定するなど、収益性の改善を目指したビジネス再構築を実施してきた。しかしながら、今回、今後の事業環境、収益性、持続性を包括的に検討した結果、リトレッド用部材生産拠点をポーランドのスタルガルト工場に集約することが、欧州におけるリトレッドビジネス継続の唯一の選択肢であると判断した。
 今後、ランクラー工場閉鎖に向けて関係者と丁寧に協議するとともに、工場閉鎖が決定した際には、影響を受ける111名の従業員を支援するために必要な取り組みを行う。
 同社は、今後も欧州のトラック・バスタイヤ事業においてビジネスポートフォリオを再構築し、よりプレミアムへのフォーカスを徹底していく。また、リトレッドを見据えた断トツ商品の強化や、ユーザーに寄り添った現物現場でのサービスを拡充するとともに、欧州Webfleet Solutionsによるモビリティソリューションとの連携を深めていくことで、断トツ商品の価値を増幅し、社会価値・顧客価値の創造を強化していく。

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